2017年11月27日月曜日

キャリアシフトの転職活動で重要な2つの視点

キャリアシフトの本質

いかに今までの古いペルソナから、
新しいペルソナを育てられるスペースへキャリアをシフトするか、
というのが今回の新連載ブログのテーマです。

40ともなるとある特定の専門性の高い仕事であれば
簡単に次の仕事を探せるかもしれません。
例えば、営業が営業の仕事を探すのは、たやすいことですが、
営業がWEBマーケティング職に就きたいと思っても
競争相手がずっとWEBマーケティングをやってきた方々ですから、
なかなか難しいということは察しがつきます。

それでも今までやってきた仕事はもうやりたくないわけですから、
「せっかく今までの経験があるのに勿体ない」などといわれても、
私たちには意味のないアドバイスです。
「とどまるべきといえるのも本物のキャリアコンサルの証」
みたいなキャッチで宣伝している転職エージェンシーがあるようですが、
これはキャリアシフトの本質を理解していない方の言葉です。

傍からみると、この人は何がしたいのだろうと思われるかもしれませんが、
それもそのはずです。今まで積み上げてきたキャリアを無視した新しいペルソナが、
今までのキャリアを否定して、完全に一貫性を欠くのですから。

ここで重要なのは、①自分なりにキャリアシフトのストーリーをつくりあげることです。
また、②古いペルソナと新しいペルソナとが和解するまで時間をかけることです。

和解の時間

それでは、和解するのにどれくらい時間をかければいいかですが、
ある方などは、前職を辞めた後にもかかわらず無職のまま2年間かけて
粘り強くトライし続けた結果、やっと自身が納得できる仕事に就けた
という話もあります(途中短期の仕事などをやりながらですが)。

前著「40からのMBA留学」で紹介した40になってリストラにあったニゲールの場合は、
敢えて1年間就活しなかったそうです。その結果、やりたくない仕事に
無理に就く必要がなくなりました。

そうこうしているうちに、いいタイミングで他から仕事のオファーをもらって
新しい仕事にシフトしています。
そして休職の経験から、ワークライフバランスの伝道師になりました。
彼の「自分の人生は自分の手の中に取りもどそう」という主張は、とても共感します。

【ワークライフ・バランスの実現】


両者に共通する点は、意外に思われるかもしれませんが、
職が無い状態にもかかわらず、悲壮感が全くないということです。
これには訳があって、両者とも家族の、特に奥様の理解とサポートが
あったからのようです。そして、彼らの前向きなマインドセットです。

どうしても転職活動というと、「不採用」の数が増えるにしたがって、
自分が「ダメ出し」を食らっているような感覚、
社会から必要とされていないのではないかという不安に苛まれて、
ネガティブ思考に陥りがちですが、新しいペルソナに沿ったキャリアの種を撒いて、
出てくる芽を待ち構えているのだと思えば、目指す方向へ少しでも行動していることは
決して無駄ではないですし、逆に楽しいと感じるはずです。

どちらにしても、一筋縄ではいかないとわかれば、
とにかくトライ&エラーで失敗をたくさんしながら、
そこから学んでいけばいいのかなとおもいます。
転職活動で1年、2年というと現実的に長いと思うかもしれませんが、
和解するのにそれなりの時間が必要だという覚悟は必要だとおもいます。

失敗しまくる

私もいろいろと新しい考えに沿った試みを行い、失敗をしてきました。

転職サイトでの人材開発系の応募ではことごとく落とされたので、
こうなったら人材開発や組織変革のポジションというターゲットの絞り込みをやめて、
もう少し広い意味での教育や組織レベルでの開発や企画のポジションに
転職可能性を広げてみようと思いました。

人事系のポジションだけではなく、コンサルティングや経営企画、
営業企画系の仕事の中にだって、組織のなかで人はいかに学び、
成長していくかという視点が欠かせないのですから、
ちょっと遠回りにみえますが、とにかくアプライして
面談までは漕ぎ着けようと決めました。

面談をたくさんやることで、
少しずつ自分なりのキャリアシフトへの物語が語れるようになってきます。
古いペルソナから新しいペルソナへのシフトが関連性をもって相手にも
納得してもらえるようになれば占めたものです。

特に家族や近しい方からの承認を
まだ得られてない場合は説得力ある物語ができてから
語ってみるのもいいかもしれません。
晴れて転職というゴールには程遠いですが、
「和解をする」という観点で考えれば、
非常に重要なプロセスだといえます。

時間をかけるとは、失敗も含めまわりや自分の認識を変えていく作業のことで、
やればやるほど結果が遠のくような気がしますが、
ある時突然ティッピング・ポイント(流れが変わる点)がやってきて、
シフトする準備が整う段階にきます。

その時のために失敗しているのだと思えば、
不採用が増えれば増えるほど、「和解の日」が近づいていると思ったほうが、
粘り強いキャリアシフト活動ができるのではないでしょうか。