2015年1月12日月曜日

新年初映画 イミテーション・ゲーム(The Imitation Game)!! 


ノースの映画館

1月10日(2015)土曜日にちょうど今月からオンエアーになって
気になっていた映画を妻と一緒に観に行って来た。

私たちはシドニーのいわゆるシティーといわれる中心街から
ハーバーブリッジを隔てて北へ行った
「ノース(シドニー)」といわれる地域に住んでいる。

住む場所を決めるときに、
たまたま妻の会社の近くでということで
「シティー」ではなく「ノース」に住むことになったのだが、
シティーとくらべ比較的治安もよくて、
近くには雰囲気のよい個人レストランが建ち並んでいる。
あまりガチャガチャせず落ち着いた街なので、
とても気に入っている。



残念ながら映画館は、近くにないのでシティに出るか、
チャツウッドという電車でさらに北東へ5駅ほどいった所にある
大きな商業コンプレックスへ行くかのどちらかになる。
シティへは電車で2駅で行くのだが、チャツウッドはアジア人が多く住む場所で、
駅からすぐに商業施設へ歩いて行けるので、最近はもっぱら買い物といえば
チャツウッドへ行っている。


今回は、マッコーリ・ユニバーシティ駅へ

今回は、映画の他に日常着も買いたかった。

そこで、たまたま得た情報から、新しくユニクロができたということで
チャツウッドから更に3つめの駅マッコーリ・ユニバーシティの
商業施設へ行ってみることにした。



名前が示すように公立マッコーリ大学がある駅で、まわりの街並みはまだ
郊外として開発したてのようで、シティに比べると新しい感じの場所だった。

実は、このマッコーリ大学には経営大学院もあり、
留学エージェントからもMBAのひとつの候補として教えてもらったところだった。

マッコーリ経営大学院は、オーストラリア国内でも評価が高い。
アジア・太平洋地域でもトップの学校だ。
私は、学費が600万と高すぎるのでやめたが
やはり評判が良い学校には、
学ぶためのリソースや学生の質が高いことは否めないので、
「トップ校」「ハイレベル」などに興味がある方は、目指したい学校になるだろう。
(因みにこちらのMBAも入学にGMATは要らない。)



もしかしたら行っていたかもしれないマッコーリ大の反対側に
マッコーリ・センターという目的の大きな商業施設があった。

四階建ての施設で、スーパーもアルディ、ウールワース、ビッグWと三大スーパーがあり、
Myer、David Jonesとデパートの競合もいたり、
服飾はユニクロの他にH&M、Foever21、Zaraなど
同じようなセグメントで戦っているような店舗も入っていて、
興味深いコンプレックスだった。
まわりに大きな施設がないようなので、
施設内は年始のセールを目当てに来た人々でかなりの賑わい。



映画「イミテーションゲーム」

今回観たかった映画のタイトルは、「The Imitation Game」

アラン・トゥーリングというイギリスの実在の数学者が
第二次大戦で敵国ドイツのEnigmaという
解読不可能といわれた難解な暗号システムを解くために
解析用のマシンをつくって、解読してしまうという物語。

主人公のアラン役にBBCのドラマ、現代版シャーロックのホームズ役や
JJエブラハムのスタートレック最新作の悪役を演じたベネディクト・カンバーバッチ。

凡人をイラッとさせる超天才を演じさせたら彼の右に出る者はいないなと思うぐらい
今回のははまり役だった。


 
実は、トゥーリングはまだコンピューターがなかったころに、「考えるマシン」とは
こういったものだろうと基本原理を考えた学者らしい。

人々がそれぞれ独自の考え方をもっているのと同じように、
マシンにはマシンなりの考える方法があると。

数学についてはあまり詳しくないので、具体的にどう違うかは全く分からないが、
なんとなく映画にでてくるトゥーリングのセリフは、
自分との隔りを感じる社会との関係を物語っているようだった。


IQとEQの違い

アランは、まれにみる天才で頭がよくて常にロジカルなのだが、
いわゆるEQ、またはEmotional Intelligence
(自分と他者との関係における感情の調整能力)がほとんどない。

EQが低いとどうなるかというと、
自分の感情を認識して、それをコントロールできない、
相手の感情を読み取ってそれを人間関係に活かすことができないなど、
社会において共に物事を成し遂げるのに
一番必要なスキルが欠けているということである。

ビジネスの世界でも,
IQ(知能指数)が高くてもEQが低い人は、対人関係が築けず、
相手を信頼してチームワークで目標を達成するという方法自体が理解できないため、
優れたパフォーマンスを発揮できないと言われている。

対人関係やチームワークでは、
自分の感情を認識して、それを使い相手にうまく伝え、
同時に相手の感情を読み取って、それを行動に活かすことが重要になる。

アランには、会話の行間にある感情のやり取りがまったく理解できない。
いわゆるKY=空気読めない人である。

例えば劇中のなかで、アランのチームのひとりが

「お昼を食べに行くけど?」と言うのだが
「OK」と言ったきり、一緒に出掛ける準備をしない。

たまりかねて、「一緒に行かないのかい?」と聴くと
「行かない。」という。

「OK、それじゃ腹が減ってるのは誰かな?(Who is hungry now?)」と
他の皆に声をかけると…
「I am」とアラン。


EQとチームワーク

アラン本人も、どうしたら他人の感情が「解読」できるのか?
と苦悩していたが、
彼の内側にある感情がうまく表現できないために
まわりからは誤解され、嫌われてしまう。

そんななかで、彼のチームに一人の聡明な女性が仲間として入ってくる。

彼女はIQもEQも非常に高いので、アランと彼の同僚たちとの橋渡し役として
素晴らしい仕事をする。
物語のなかでは、たぶん彼女がいなければ
ドイツのEnigma解読は永遠に不可能だっただろう。

ひとそれぞれ考えや焦点を当てる部分がちがうので
映画にはいろんな見方があるとおもうが、
私は今回この映画を見て思ったのは、
「感情」の果たす役割が非常に大きいということ。

EQの低い人のなかには
IQが高い人、IQに限らず個性的な人が多い。

彼らの個性、可能性を社会で活かすためには、
彼らとの感情ギャップを理解して
橋渡しできる人材が必要だということ、
そういう人材がいないと、
世界を震わすような発明や偉業は
成し遂げられないのかもしれない。