2014年7月15日火曜日

イケヤで家具をそろえる。


シドニー到着後7日目にいろいろとありながらも何とか
アパートの賃貸契約を行うことができた。

さぁ、いざ入居!といっても布団も家具も何もない。
私たち夫婦は、日本のマイホームからは、スーツケース2つだけで
それ以外の家具・家電一式は、これから住む弟にあづけてきてしまった。

季節は冬、靴のまま部屋に入る習慣のオーストラリアでは、
床に毛布でごろ寝というわけにもいかない。

金曜日の朝契約して鍵はもらったものの、何もないアパートにすぐ移ることはできない。
ホテルの宿泊を土曜日まで延ばしておいて正解だった。

賃貸契約を済ませたその足で
RhodesのIkea(イケヤ)へ行くことにした。



たまたま留学された親子のブログを見ていたらイケヤ(因みにこちらではアィケヤと発音する)で
家具調達という話が載っていたので、近くのイケヤを調べてみたら、
電車で行けるところがあったので、他の方法を試すことなく真っ先に向かった。

私たち夫婦は、北欧デザインが大好き。長野県の田舎町にいながら、
所沢のイケヤや、港北のイケヤまで買い物に行くくらいである。
ただ、イケヤの家具はあまり好きではない。

「安くてそれなりのデザインの効いた暮らしの道具」というイケヤのポジショニングは、
裏を返せば、「安いだけに素材がちゃっちい、耐久性が期待できない」ということだ。

建築士としてひとつ言わせてもらえれば、家づくりと同じように暮らしの道具は、
本来肌身に触れるもの、そして毎日目にするものであるわけだから

五感に優しい、すなわち使っていて楽しく感じる、または、
匂いや感触で癒されるものを選びたい。
そして、年とともに味わいの出る、一生ものであってほしい。

例えば、床材ひとつをとっても無垢の木材の感触とプリント合板のフローリングの感触とは
まったく違うのである。幼い子どもたちの行動を見ていればそれがよくわかる。

長野の我が家に遊びに来る姪っ子たちは、
皆玄関から上がるなり、靴下を脱いで裸足になりたいという。

人が何万年もの昔、森のなかにいた時の記憶がDNAに刻み込まれているのだろう、
靴下を脱いでじかに無垢の木の感触に触れたいという衝動は、誰でも自然に湧き上がってくる。

デザインや機能性を考えれば、見た目は同じでも
自然が育んだものを時間をかけて人の手によってつくられたものは、
「イケヤの工業製品」に比べはるかに優れている。
だからイケヤファンには申し訳ないが、素材や労力を妥協して
「安くてデザインのいいものを」という
イケヤの戦略には、少し違和感を覚えている。

買い物には行くが、日本のイケヤでせいぜい買ってくるのは、
シーツなどのファブリック製品くらいであった。

ところが今回は、2年間のシドニー暮らしのあと、どのような方法にせよ処分しなけらばならない。
もう少し時間があれば、セカンドハンドで譲り受けるという方法もあっただろう。

例えば、オーストラリア在住の日本人向け情報サイト「Jams TV」や
ローカルなコミュニティサイト「Gum tree」で
引っ越しのため処分セールしている人の家具などを譲り受けるという方法もある。
だが、ほとんどが「pick up only」、要するに取りに来てくれるなら譲ります、というもの。
それぞれ持っているものも違うし、どんな家具かもわからない。
車もないし、輸送の手配するだけでも時間がかかってしまう。仮に輸送手段が確保できたとしても
すべての家具が一回で揃うという保証もない。

※セカンドハンド情報のおススメサイト

イケヤに行けば、とりあえず暮らすのに必要な家具やそれ以外の道具、
例えばキッチン用品なども揃えることができる。
そのうえイケヤ製品のいいところは、セミDIYですべての家具が組み立て式になっていて
梱包がコンパクト。場所をとらないため、ある程度のものは持ち帰ることができる。

ベッドのフレーム、マットなど持ち帰ることのできない製品は、
「翌日配送」というサービスがあるので便利だった。
金曜日の午後一通りイケヤの店内をまわって、
ベッドフレーム、マットレス、布団、シーツ、
ダイニングテーブル、ダイニングチェア、キッチン用品などを買い込んで、
持ち帰れない大物家具類を翌日配送にて手配。

明日ホテルをチェックアウトして、アパートに行けば、ベッドなど大物が届く手はずだ。

安くて手頃に購入できる家具や身のまわりのものは、他にも店はあるが
2年間しか使わないとはいえ、家具を見はじめるとデザインとか素材とかが気になってしまい
イケヤに来てちょうどよかった。

私「これ(ダイニングチェア)なんか一脚12ドルで安いからいいんじゃない?」

妻「うーん、やっぱり脚は鉄より木のほうがいいかなー」

私「え!?一番安いのでいいのでは?」

妻「やっぱりこれがいいなー」

私「You are the boss lady!だからね。承知いたしました。」



妻が選んだダイニングチェアは39ドルだった…
妥協しながらも、こんな具合でひとつひとつ暮らしの道具として吟味していった結果、
電化製品を除く家具、キッチン用品で10万円くらいで揃えることができた。



せいぜいきれいに使って、セカンドハンドでも使ってもらえるようにしたいとおもう。