2014年6月18日水曜日

渡航の前に「主夫」になる。



2014年のはじめ。

妻のシドニー赴任の日取りが、五月の連休明けと決まった。
私のほうは、去年の11月くらいから休職の可能性について会社の決断を待っている状態。

結局2月まで、退職か休職かわからない状況だったが、
赴任の日取りが決まったことで、3月いっぱいでとにかく仕事から離れ
4月から有給に入らせてもらうことを正式に願い出た。

辞める場合は、40日程度有休が残っているので、有休消化のつもり。
休職になった場合でも、戻ってっくる2年後には今ある有休は戻って来ないので
渡航準備もあるからということでシドニー行きの一か月前から、
休みに入らせてもらいたいとお願いしていた。

事務所の自分の机のまわりから、7年間必要と思い
貯めこんできた資料などを少しずつ処分していき、
備品やらを返却。

最後の日は何か特別な感情が湧いてくるかと思ったが、
あまりにも日常と変わらぬ一日だったので、また明日も同じく仕事に就くような感じだった。

休みに入ったらあれをやろう、これをやろうといろいろ考えていたが
最初の一週間は、何もできなかった。

やらなければならないことから解放された脱力感で腑抜けた状態になり、
妻が家で仕事のときは良いが、あとの3日間妻が東京へ行っている間は、
昼まで寝てしまったり、生活のリズムさえつかめなかった。

仕事から離れて思ったことが三つある。

①仕事ってこんなに面倒臭かったのか!
②朝ごはんをゆっくり食べる喜び
③お金を稼がない自分はナニモノ?

それぞれ説明したいとおもう。

まず、仕事から離れて、家から出るのが億劫になった。
毎日、忙しい時には一日で100km以上もの移動を車でやっていた人間が
長野市までの30分ほどの道のりも非常に面倒に感じるようになった。

慣れとは恐ろしいものである。車の運転も神経を使うが、
現場から現場へと決められた時間までに到着するだけでも
今思えば至難の業だったように思えてくる。

毎日毎日決められた期限までにタスクを終わらせていかなければならない。
お金のためとはいえ、相当なプレッシャーのなかでやっていたんだなと
つくづく感じた。プレッシャーに弾き飛ばされないよう
こちらもテンションをかけてバランスをかける。
そうやって無感覚状態でいつのまにか難しい仕事もこなしていたのだろうか…

当たり前といえば当たり前だが、
そのプレッシャーを解いた瞬間の反動を考えると、恐ろしくなる。

過去にメンタルヘルス不調で休職した社員がいる企業が92.7%と
ほぼ調査対象の企業すべてでメンタルの不調で休職した社員がいる。

これは他人ごとではない。

張りつめたテンションが切れる前に
一度そこから解き放してみるべきだ。

いつのまにか無感覚になって、自分自身で調整できなくなる前に。
有休は使うためにある。堂々と休みをとろう!

②朝ごはんをゆっくり食べる

これは主夫になったら、必ずやろうと思っていた。
夫婦共働きの時は、けっこう遅くまで仕事をしていて、
朝どうしてもギリギリに起きるので、いつも朝はパンと紅茶だけ。

私も朝早く出かけるときは食べないで、
コンビニでパンとコーヒーのこともよくあった。
朝食に厚切り(5枚切)パン、ハムエッグとサラダ、
コーヒーにデザートのフルーツまで付けて・・・
ラジオを聴きながらゆっくり朝食をとりたい!と思っていた。

専業主婦のいらっしゃるご家庭は、当たり前のことかもしれないが、
私たち夫婦にとっては、大きな変化だった。おかげで朝の時間がゆったり流れた。

「ねぇ、ここのoccupation(職業)のところ
どう書けばいいかな…主夫って英語でなんていうの?」

飛行機のなかで出国審査Formに書き込むときに、無職とか学生とか書かずに
「主夫」と書きたかった。

「housewifeじゃないから、homemakerじゃない?」と妻。

「そっか、house makerじゃあ、ハウスメーカーになっちゃうから、ホームメーカーね
homechefじゃダメかなぁ」

「なんかお抱えシェフみたいね」

主夫業(主婦業)をバカにしてはいけない。れっきとした「仕事」だ。
洗濯ものも、食事も帰ってきたら勝手にできてるわけではない!

やるからには、主夫(Chef)もしっかりやりたい!!



そろそろご飯をつくる時間なので、今日はこの辺で失礼する・・・